
中国「氷雪観光」九州旅行博覧会2025に登場!
2025-02-26
泰山(山東省)は、中国五岳の筆頭に数えられる歴史ある名山です。古くから皇帝の封禅儀礼が執り行われ、儒・道・仏の文化が交差する場所として、多くの詩人や学者に称えられてきました。封禅儀礼とは、皇帝が天と地に国家の安泰を祈る祭礼であり、泰山はその舞台として特別な意味を持っています。その歴史的・文化的価値が認められ、1987年にはユネスコ世界複合遺産に登録されました。
冬の泰山は、静寂の中に気高い美しさを宿しています。雪をまとった山々はひときわ厳かで、松の枝には淡雪がふんわりと積もります。朝日が白銀の峰々を照らすと、柔らかな光が広がり、冷たい空気の中にもわずかなぬくもりを感じます。やがて雲がゆっくりと山間を流れ、まるで天空へと導かれるような幻想的な景色が広がります。泰山の冬は、歴史と自然が織りなす静謐な世界です。そこに立つだけで、時の流れがゆるやかになるのを感じます。