9月14日、ジャイアントパンダ永明の31歳の誕生会がアドベンチャーワールド(和歌山)で開催されました。1992年9月14日生まれの永明はで海外での滞在履歴が最も長いパンダで、1994年9月6日来日してから2023年2月22日帰国するまで、約29年間をアドベンチャーワールドで過ごしました。帰国後の永明の様子を知りたいという日本のパンダファンの気持ちを満たすため、中国駐大阪総領事館、中国駐大阪観光代表処、アドベンチャーワールドと四川省文化観光庁、成都ジャイアントパンダ繫育研究基地は永明の誕生日会を共催し、開催日が平日であることに踏まえ、YouTubeでのライブ配信も並行で行いました。
方炜中国駐大阪副総領事は冒頭の挨拶の中で7ヶ月ほど前に同じ場所(ビックオーシャン)で行った送別会『ありがとう!「永明」いってらっしゃい!「桜浜」「桃浜」』を想起しながら、日本のパンダファンが成都を訪れ、旧友である永明一家へのご訪問をきっかけに、「パンダ愛」を「人間愛」に昇華させ、両国人民の交流を促進し、両国友好のためにより積極的なエネルギーを貢献し続けることを歓迎すると語りました。
和歌山県の下宏副知事は永明の「スーパー・パパ」としての輝かしい歴史を振り返りました。永明は1歳で和歌山県に来て以来、28年の間に16の子どもを産み出し、日本と世界に喜びを与えてくれたのです。和歌山県と四川省が2022年に友好都市になったのも永明の貢献の賜物だと言えます。 今回の誕生会は間違いなく日中交流の新たな幕開けとなるでしょう。
四川省文化観光庁の厳颯爽副庁長は「四川省と和歌山県はパンダにより結ばれた友好都市である」と述べながら、日本の皆様にぜひ天府の国でもあり、パンダの故郷でもある四川省を訪れ、四川省の美しい自然景観を体験し、色彩豊かな文化を楽しんでもらいたいと呼びかけました。
アドベンチャーワールドの今津孝二園長は、この企画を持ち運んでくれた中国の主催者側に感謝の気持ちを表しながら、2月に旅立った3頭の他、現在、繁育研究基地に暮らしているパンダファミリーの元気な姿を久しぶりに見られるのを皆と一緒に楽しみにしていると述べました。
誕生日会では、ドキュメンタリー映画を通して永明の生い立ちをみんなで振り返りました。 成都ジャイアントパンダ繁育研究基地の劉龍副書記とアドベンチャーワールドの中尾建子副園長は生トークショーを行い、永明、桜浜、桃浜の帰国生活をビデオで紹介しました。スクリーンに元気いっぱいの永明が現して会場を沸かせしました。シャイな桜浜と活発な桃浜も出てきて日本のパンダファンにきちんと「挨拶」をしました。
来園者にジャイアントパンダの故郷をもっと知ってもらうため、誕生会の当日に、四川省文化観光庁は傘下の風景区を引率して、アドベンチャーワールドのセンタードームで「天府の四川・パンダの故郷」と題した文化観光交流イベントを同時開催しました。会場には四川省の世界遺産、無形文化財、パンダの生態環境などを紹介する写真パネルを設置し、観光プロモーション映像の上映と共に、美しいプロモーション資料がパンダをモチーフにした様々なグッズと共に配布されました。来園者はパンダの巻物に自由自在に色を塗り、パンダの人形を飾ったフォトスポットで記念撮影を行い、四川の観光スポットのジグソーパズルに参加しました。特に誕生会の最後には航空券・宿泊券・景区入場券セットの3泊4日のツインツアーの抽選会が設けられ、来場者を大いに沸かせました。