【雲南省】天下一の奇観「石林」手付かずの自然が残る
2023-10-09【重慶市】劉備終焉の白帝城 三峡クルーズで史跡巡る
2023-10-09 中国駐東京観光代表処は、中国大陸全土の観光魅力を「癒やし」「三国志」「古文明」「西遊記」「大自然」という五つのテーマで日本の消費者にアピールしている。今回はそのうちの一つ、中国南西部で主に展開する「三国志」の旅を中心に紹介する。魏、呉、蜀という三つの国が覇権を争った三国時代に思いを馳せ、諸葛亮ら名将の足跡をたどってみたい。
湖北省は中国一の大河長江の中流、中国第2の淡水湖・洞庭湖の北側に位置する。
省都の武漢から100㌔、長江の南岸にある「赤壁古戦場」は三国志の名場面「赤壁の戦い」の舞台だ。乱世の後漢末期、華北を統一した曹操軍が交通の要衝だった荊州(けいしゅう)を治めようと南進を試み、待ち構える劉備と孫権の連合軍と交戦。数十万の兵力に対し、数万と数で圧倒的に不利だった連合軍が軍師・諸葛亮と周瑜の策により勝利した。この戦いで曹操軍は北へ撤退。劉備の蜀、孫権の呉、曹操の魏という三国が天下を分ける時代となった。
古戦場は川岸に「赤壁」と赤い文字で刻まれた「赤壁摩崖石刻」が有名。呉の周瑜が刻んだといわれる。
湖北省第2の都市・襄陽(じょうよう)では、蜀の諸葛亮が一時、隠匿生活を送った「古隆中」が知られる。頭脳明せきな若き書生・諸葛亮の評判を聞いた劉備が同地に三度出向き、礼を尽くして軍師に迎え入れた故事は「三顧の礼」として有名。諸葛亮が住んだ庵が今も残っている。
荊州市の「荊州古城」は高さ9㍍、幅10㍍、全長10㌔の城壁を巡らせた堂々たる古城。蜀の将軍関羽が築いたものだ。
当陽県の「当陽長坂坡(ちょうはんは)公園」は赤壁の戦いの前哨戦となった「長坂坡の戦い」の舞台。
武漢にある「黄鶴楼」は呉の孫権が築いた楼閣で、同地を代表する名所となっている。