【北京市】明清時代の歴史物語る教育旅行の格好の素材に

　北京市は中華人民共和国の首都であり、政治の中心地です。３千年以上の歴史を有し、故宮、天壇、頤和園など多くの世界遺産を有しています。２００８年のオリンピック開催を契機に、国際都市として更なる発展を遂げています。

　故宮はかつての紫禁城として知られ、明清２代の皇帝の宮殿でした。１４０６年から年間かけて建設され、現存する最大規模の古代木造建築群として知られています。９８０の建物と約９千の部屋が約万平方㍍の敷地に広がっています。１９８７年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

　天壇は明清時代の皇帝が五穀豊穣を祈るための祭祀の場であり、１４２０年に建設されました。中国で現存する最大の祭壇建築物として知られています。１９９８年に世界文化遺産に登録されました。

　頤和園は清の時代の皇帝たちの離宮と庭園であり、約２９０万平方㍍の敷地に山や湖を含む庭園が広がっています。承徳の避暑山庄と江蘇省の拙政園、留園とともに中国四大名園の一つとされています。１９９８年に世界文化遺産に登録されました。

　中華民族のシンボルとされる万里の長城の中で、北京市中心から７１．１㌔の郊外にある八達嶺長城は代表的なものです。明の時代に建設され、１９８７年に世界文化遺産に登録されました。

　これらの教育的価値の高い遺産群に加えて、近代的な街並みの見学や太極拳、書道など中国文化に触れる体験など、教育旅行向けにさまざまなプログラムが用意されています。