山西省は中国大陸東部の内陸に位置し、北に内モンゴル自治区、南に河南省など四つの省・自治区と接しています。西の陝西省とは黄河が境界線をなしています。古い城壁に囲まれた平遥古城と、中国三大石窟の一つである雲崗石窟、中国四大仏教名山の一つである五台山が世界遺産に登録されています。
平遥古城は明の時代の14世紀に建てられた城壁で、古い街並みを約6㌔、高さ約4㍍の壁が囲んでいます。中国各地でかつて見られた城壁はほとんどが撤去されましたが、平遥では城壁内の街並みもほぼ当時のまま残っています。
雲崗石窟は大同市の郊外に位置し、山(武周山)の断崖に築かれた東西約1㌔の石窟です。252カ所の洞窟に大小約5万体の仏像が安置されています。
五台山は山中にラマの寺院が分布する仏教の聖地で、塔院寺の境内に建つ仏舎利塔の大白塔は五台山のランドマークとなっています。