黄龍は四川省の西北部、アバチベット族チャン族自治州松藩県に位置しています。総面積約700㎢に、彩池、雪山、渓谷、森林の「四絶」を擁する美しい高原湿地です。山から溶け出す水に含まれる石灰分が、落ち葉や石にあたって何100年かけて溜まり、千枚皿のようにたくさんの池をつくっています。その景観が黄金色の鱗をもつ巨大な龍が頂上に向かって昇るように見えるため黄龍と名がつけられました。彩池は池底の沈殿物の色の違いにより出現し、池畔の植物の色も異なっているため、日光に照らされると、もとの紺碧の湖面は色とりどりに美しく変わります。風景区最高地点にある五彩池の標高は3900mで、面積は2.1万㎡、693個の彩池からなっています。上りはロープウェイを利用し復路でゆっくり歩いてもよいです。高山白樺やヒマラヤ杉などが樹海のように広がっていて、歩きながら白い雪山の眺めを堪能できます。また多くのカルスト滝と鍾乳洞が至る所にあります。
黄龍の動物、植物も極めて豊富で、1500 余種類の原生植物があり、風景区内にパンダ、キンシコウなどの国家一級保護動物が生息しています。