武陵源は張家界とも呼ばれ、湖南省の西北部に位置する壮大なカルスト地形の奇観で、総面積は369㎢です。張家界国家森林公園、索渓峪自然保護区、天子山自然保護区の三つの風景区で構成され、楊家界、袁家界などの景勝地を含みます。地元の土家族の風情も際立っています。
地殻変動と浸食によって生まれた3000本以上の石柱が立つ張家界国家森林公園では、石の柱は珪岩でできており、その高さは300mにもなります。標高1200mの黄石寨(こうせきさい)山頂へはロープウェイが整備されているので、気軽に観光を楽しむことができます。映画『アバター』の撮影地として更に有名になりました。エコバスで保護区の見どころをまわり、大自然の景色を堪能した後は、高さ326mから屋外エレベーターで一気に地上へ帰ります。索渓峪自然保護区では、森林の中から石柱を見上げながら幻想的な川沿いを散策できます。植物層も豊かでトレッキングコースにもなっています。
武陵源には地殻形成の過程でできた規模の大きな鍾乳洞が40近く発見されており、代表的な黄竜洞は洞床の総面積は10万k㎡、全長は7.5km、垂直の高度は140mもあり、規模、鍾乳石の数、形の珍しさは国内外の鍾乳洞の中でも特筆されます。