五台山は世界五大仏教聖地の1つであり、中国の四大仏教名山のトップです。山西省東北部に位置し、東、南、西、北、中の5つの山峰に囲まれますが、峰頂が平坦で広く台状であるため、五台山と名づけられました。
山中には53の寺院が盤上の棋石のようにびっしりと分布しています。仏教建築が集中する場所として、千余年前からの発展過程を示しています。また、中国の宮殿建築に大きな影響を与えてきました。 悠久の歴史を持つ五台山には寺院が林立し、数多くの貴重な古代建築、彫塑、壁画などの文物が残っています。後漢の永平11年(68年)から建築が始まり、国内で唯一、青廟(漢族仏教)と黄廟(チベット仏教)が山に共存し、経を読み、法を説く道場であります。紀元4世紀から19世紀までの北魏、唐、宋、元など7つの王朝の寺院建築47 ヵ所が保存され、7つの王朝の彩塑、5つの王朝の壁画などが集まっています。
南禅寺は現存する世界最古の木構造建築の一つであります。仏光寺は東方最古の真珠と称されています。五台山のシンボル的な建築である大白塔は元代最高の覆鉢式塔(仏舎利塔)であります。五台山風景区には山々が重なり合い、樹木が生い茂り、夏になると花が咲き乱れ、が、山頂の氷は千年も融けません。景色が素晴らしく、気候も爽やかなため、古来より避暑地となっています。