地球が誕生してから現在に至るまでの地球上の生物の進化の流れを研究していく上で、化石の発見が大きな意味を持つことは言うまでもありません。 中国には、こうした研究を行う上で非常に貴重であると考えられている化石が出土した場所が世界遺産として認定されています。その中でも、澄江の化石出土地域がその一例であり、この場所は2012年に世界遺産として登録されました。世界遺産の名称にもあるように、澄江は雲南省に位置する県であり、ここで発見された化石は生物の進化をたどる上で重要な時代であるカンブリア紀のものと推定されます。カンブリア紀は地質時代と呼ばれる時期の一つです。
この地域で発見された化石は状態が良く、また、出土した種類も豊富かつ貴重であったため、研究を行う上で有益なものであったと言われています。