◎仏教の聖地訪ね、功夫の発祥探り
嵩山:五大名山の中岳である。素晴らしい自然風景に、仏教の禪宗の大本山――少林寺、道教策源地――中岳廟、宋代の4大書院の一つ――嵩陽書院、中国現存最古の煉瓦塔――嵩岳寺塔、中国現存する最古の最も完璧な天文建築――星座を鑑賞台などを有する。
少林寺:少林武術発祥と見なされた「天下一名刹」の禪宗大本山と少林武術発祥の少林寺である。「天下の功夫は少林」と言われるほど、神秘の禪宗文化天下に名を揚げる、少林寺拳法に名を馳せる禪、武の結合の文化の聖地である。
◎歴史が刻む場所
王朝街道:河南省は歴史上中原と称され、中華文明と中華民族の発祥地の一つとされている。洛陽(十五朝の古都)、開封(七朝の古都)、安陽(夏商古都)、鄭州(夏商鄭管韓五朝の古都)の土地に踏み出し、中国の古代王朝の雰囲気を感じよう。
関林堂:劉備に忠義を尽くした三国時代の英雄――関羽を祭る廟であり、洛陽市にある中国現存の三大関帝廟の一つである。
清明上河園:『清明上河図』の再現である。開封城の西北にあり、宋の張択瑞の名画『清明上河図』に描かれた風物を再現し、宋代の民俗風情を集めた遊園地である。「1度絵巻に歩み入ったら、1日間で千年前に夢回する」という。
◎遺跡と匠から古代文化を感じよう
龍門石窟:峡谷「伊闕」にあり、莫高窟、雲岡石窟、麦積山石窟と並ぶ「中国四大石窟」とされる。現在、中国国内で最も完全な状態で保存された大型石窟群で、中国の石刻芸術の宝庫とも称賛されている。
殷墟:安陽市に位置し、世界的に有名な中国殷(商)王朝後期(紀元前1300-前1046年)の遺跡である。中国史上に文献が残っており、甲骨文や発掘資料によって存在が証明された最古の都城遺構である。
◎自然に親しんで、癒しの旅に出よう
雲台山:国家地質公園に指定された名勝地である。山が高く霧が立ち込めることから、「雲台山」という名前がついたという。山が高く峻険で、切り立った絶壁にはしばしば白雲がたちこめ、神様が住んでいると想像される。
老君山:国家地質公園、国指定の自然保護区である。19億年前の大陸造山運動で形成され、伏牛山の主峰で標高は2200メートルもある。道家の始祖である老子がここに隠居し修練を積んだことから「老君山」と名付けられた。
牡丹ガーデン:「洛陽の牡丹、天下に甲たり」。黄河の中下流域に位置し、穏やかな気候や肥えた土地に恵まれ、洛陽は牡丹の栽培に最適である。隋代には遡れば、大量の牡丹が植えられた。毎年4月1日から5月10日までは牡丹を楽しむお祭りが行われる。