七千年前に河姆渡(かぼと)の人々が竹製品を使ったのを皮切りに、中国人は竹と深い縁を結んできました。
竹は中国では君子とみなされています。「竹色君子徳」、古人は竹を如命し、竹を追思して君子を見るとされています。竹は中国で植物界の清流であり、竹の色は四季折々に変わらず、その数が増えれば空を覆うことさえできるほどで、観賞性と実用性を兼ね備えています。冬と春の竹は貴重な食材であり、中華の飲食文化を豊かにしました。竹はすらりとしていて、生活や労働の道具や芸術の材料としても使われています。中国には「竹文化」と呼ばれるものがあり、それは中国人の衣食住行や娯楽に浸透しているだけでなく、文学、音楽、絵画、宗教、民俗、園林にも浸透しています。
(三)久遠精深「竹の芸」
『詩経』に「淇水の奥地に、緑の竹林があって動物の奇声がする」という詩句から、鄭板橋や白居易などの名家にリードされて中国の画竹や詠竹の風潮が至るまで、竹は中国の審美世界の中で永遠に輝いています。
「流れがさらさらと竹林を揺らす」。今回の展示を契機に、竹の世界に入り、東洋の審美の中で竹の美しい境地を感じてみましょう。展示の終わりに、竹と一緒に暮らしたり、竹を命のように愛したりする「君子」がいます。この「竹の使者」は一体誰なのでしょうか?
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