2024年2月9日、大阪春節祭が大阪市天王寺公園エントランスエリア「てんしば」にて盛大に幕を開けました。大阪春節祭はこれまでに7回開催され、今や大阪の冬を彩る一大風物詩として定着しております。
10時になると、雲を駆け上がりそうな「吉祥龍」がメインステージモニターの両サイドで来賓を迎え、第八回大阪春節祭の幕上げを告げてくれました。
薛剣総領事は冒頭の挨拶で、昨年末に国連総会で春節が国連の祝日として定義されたことに触れ、「春節は平和、調和、和睦を追求する中華文化の伝統を受け継ぎ、人類共同体の理念と一致している。春節をみんなで一緒に祝うことにより、中華文明と他の文明との交流、相互理解、共同進化がますます増える機会が生まれると信じている」と述べました。
開幕式に続き、ステージ上では獅子舞や龍舞などの様々な曲芸が繰り広げられ、ステージ下では中国だけでなくアジア他地域からの約40のグルメとアクティビティの出店が目を引きます。その中でも、大阪の地元の若者で結成された中国モバイルゲーム同好会が昨年発売された「崩壊:スターレイル」をテーマにしたブースが、次から次へと並ぶ飲食ブースの中で一際目立っています。出店の動機について尋ねると、二人のオーガナイザーは、大阪春節祭の募集情報をオンラインで見つけ、ここで中国からのmiHoYoプレイヤーと出会い、彼らとゲームに対する感想を話し合い、将来的には同好会のメンバーと共に中国ツアーを企画したいと話してくれました。
今回の大阪春節祭の特徴を挙げると、一目瞭然でわかるのが出店の多様化です。ギョウザなど代表的な中国伝統グルメはもちろん、中国台湾のミルクティーや肉鬆パン、その他にも、モンゴル、ベトナム、タイ、ネパールとミャンマーからの軽食を楽しむことができます。これらの美食は一食分につき300〜400円という手ごろな価格が設定され、ブースの前はいろんな言語が混ざり合い、脚光を浴びていました。
この中で、中国国家観光イメージ「ニーハオ!チャイナ」の可愛いパンダマスコットと、2024年春節の「吉祥龍」が会場の人気スターとなり、多くの来場者によって愛用され、記念撮影の際に大活躍していました。
この日は中国語で「除夕」と言われる旧暦の大晦日であり、この夜、東京タワーが中国新年のためにライトアップされます。日本では上野、長崎、そして大阪など、中国の新年を祝う春節イベントが各地で開催されました。