「匠造•伝統工芸と現代デザインの融合による農村の再生と復興」プロジェクトは、中外文化交流センター直轄の北京賽思博文化芸術有限公司と四川美術学院が連携して企画実行しているプロジェクトのことです。近年、芸術専攻の大学ではデザインと創造性の視点から農村文化資源の研究が進めております。外部の視点から農村の伝統手芸に新しい動力を与えると同時に、農村の再生と復興に新たなエネルギーを吹き入れ、自然との調和の中で生き生きと発展変貌していく、今の奥山の物語をお伝えします。
山奥に住む村人たちは、今でも山から丸太を切り取り、現代の機械に頼らず、大工職人の匠の技を生かし、完全な手作業だけで一本一本丁寧に製材し、住む家を建てています。
雲南省シーサンパンナ・タイ族自治州勐混鎮曼召村では800年以上の歴史を持つ独自の製紙法が現在まで伝わっています。タイ紙は天然のカジノキの皮を採取し、繰り返し叩いて繊維にし、全て手作業で作られ、丈夫で腐りにくく、湿気を防ぎ、汚染がないなどの特徴があります。現代デザイナーの参入により、古法による製紙事業は新たな生命力が与えられ、春を迎えています。
夏布は、一般に麻布と呼ばれ、苧麻でつくった手織りの平織生地であります。盤龍鎮は「夏布のふるさと」と誉れ、重慶市栄昌県から32キロ離れた古い町であります。苧麻の繊維にはピリミディンなどの元素が含まれるので、腐敗や細菌の繁殖、うどん粉病の発生を防ぐことができ、「天然繊維の王様」と言われています。無添加で健康な夏布は現代人の健康理念にぴったりする生地ということに目をつけ、新鋭デザイナーたちによる新たな模索が始まっています。
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