良渚古城遺跡は、中国南東部の浙江省の省都・杭州の郊外に位置しています。ここは紀元前3300〜2300年に長江下流域で繁栄した良渚文化に属するもので、平野に築かれた長江文明初期の都市国家の形跡が残る地。遺跡は中国における新石器時代後期に存在した、稲作を基盤とした国家の信仰と権力の中心地であったと考えられています。ここは西から谷の入り口にあるダム、山の手の土手裏にあるダム、都市遺跡、瑶山遺跡の4つのエリアで構成されています。中国最古とされる複雑な水管理施設や階級ごとに埋葬された墓地、そして、遺跡からは翡翠の工芸品が多く発見。都市の構造は、良渚文化の集落の特徴を示し、宮殿を取り囲むように築かれた城郭都市で、中国でも最古級の都市遺跡でもあります。