泰山は山東省中部に位置し、秦の始皇帝や前漢の武帝らが天地を祀る儀式「封禅」を執り行なった荘厳で神聖な山です。総面積は426㎢で、観光地区は標高1545mの主峰玉皇頂を中心に、放射状の分布を呈しており、五岳(泰山、嵩山、華山、恒山、衡山)の筆頭とされています。
泰山には石窟72ヵ所、滝64ヵ所、泉72ヵ所、古木、名木1万株以上、古遺跡42ヵ所、古墳13ヵ所、古建築58ヵ所、碑碣1239ヵ所、石刻1277ヵ所、近現代文化財12ヵ所、文化財秘蔵品1万余件とあらゆる宝が揃てあります。十大自然景観として日の出、雲海、玉の月、夕霞夕焼け、黄河金帯、石塢松濤、対松絶奇、桃園精舎、霊岩景勝などが挙げられます。今も多くの登山者と参拝者で賑わっており、山頂にある玉皇廟まではおよそ7000段の階段が続いています。途中の1633段の石段が続く難所・十八盤を越え、南天門をくぐると、そこから20分程で頂上に到着できます。徒歩で登ると4~ 5時間かかるが、現在はロープウェイでの登頂が可能となっています。山頂近くにはホテルもあるので、一泊してご来光を拝むこともできます。また、麓にある岱廟の天貺殿は、故宮の太和殿、曲阜孔子廟の大成殿とともに中国三大宮殿建築と称されてあります。